副流煙による受動喫煙に注意しよう

2020年04月23日

ひと昔前までは特急電車の座席でタバコを吸う人がいたり、会社でも当たり前のように喫煙することが可能でした。
現在は分煙が進んでいますが、それでも十分とはいえない状態です。
タバコを吸わない人には臭いだけでも不快で、煙が流れてくると耐え難いものがあります。

喫煙者が吸い込む煙を主流煙というのに対してタバコから流れる煙を副流煙と呼び、喫煙者でもないのに煙を吸い込んでしまうことが受動喫煙です。
厄介なのはこの副流煙で、主流煙と比較すると含まれるニコチンは2.8倍・タールは3.4倍・一酸化炭素は4.7倍。
ニコチンは神経毒性があり、血圧を上げる作用があります。
ニコチンは依存性があるので、タバコがやめられない人はこの物質が原因と考えられます。

タールには多くの発がん性物質が含まれ、一酸化炭素は体内を酸素不足状態にしたり動脈硬化を促進したりする恐ろしいものです。
吸っている本人が健康を害するのは自己責任ですが、受動喫煙が続くとこれらの有害物質によって呼吸器疾患・化学物質過敏症・心筋梗塞・肺がん・脳卒中などの影響が出るといわれています。

特に目立つのは呼吸器疾患で、気管支の炎症や喘息などが起きる可能性が高いです。
副流煙に含まれる大量のPM2.5は急性心筋梗塞に関わるといわれており、命の危険もあると考えられます。
家族に喫煙者がいなくても、職場などで長期間にわたって副流煙を吸い続けると化学物質過敏症の危険性が出てきます。

人それぞれ異なりますが、化学物質過敏症の主な症状は頭痛・目眩・関節痛などです。
ひどい場合は日常生活に支障が出て、家事ができなくなることや学校へ通うことが難しくなることも。
家族や職場に喫煙者がいると、一緒にいる人が肺がんになる危険性が高くなります。

女性の場合は肺がんに限らず、乳がんの危険性が高くなるといわれているので注意が必要です。
一緒に生活している人たちは、これだけ有害な受動喫煙を避けることに限界があります。
そして受動喫煙に関して、日本ではまだ理解が十分ではないことが現状です。

分煙すると飲食店の集客が増えるのは何故か?

タバコを吸わない人は、目の前で喫煙されるだけでも不快です。
食事の場でタバコの煙が流れてくると、気持ちが悪くなって食事どころではなくなったり味がよく分からなくなったりします。
健康を維持するために食事をするはずが、お金を払って入った飲食店で有害な副流煙を吸うことになったらどう思うでしょうか。

多少でも副流煙の危険性を知っていれば言語道断だと、入店することさえ嫌になります。
危険性を詳しく知らない人でも、不快感を抱きながら食事をしたいとは思えません。
全面禁煙になることは健康面を考えれば良いことですが、お店の立場からすると完全に喫煙者を除外することは売り上げに影響します。
分煙であれば喫煙者はタバコが吸える場所に座ることが可能で、吸わない人は「隣に喫煙者が座るのではないか」と心配することなく食事ができます。

分煙にすることで「職場が禁煙だけど昼休みぐらいはタバコが吸いたい」人や、禁煙したいけれどすぐには無理で肩身が狭い人も入店可能に。
それでもタバコの煙は空調などで禁煙席まで流れていき、禁煙席なのに喫煙席が近くて臭いという状況が発生することがあります。
そのため最近では喫煙席を透明な壁で覆って、ドアを開けて入るように工夫している店を見かけることが多くなりました。
ドアの開閉のときは仕方がありませんが、喫煙席全体を覆うことで臭いを大幅に防ぐことが可能です。

受動喫煙は食事の席で相手を不快にさせるだけではなく、服に付いた臭いが清潔感を減少させることも。
副流煙の危険性を知らない人が多いのが現状なので、健康のためにも広く知ってもらうための広報活動が必要です。
幼い子供は親が喫煙している場合も、喘息の原因になるから危険だと判断することができません。
家庭・職場・地域で正しい知識を普及させることが今後の課題として挙げられます。

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